『Blues Walk』BLP 1593

Tracklist
1."Blues Walk" (Donaldson) 6:442."Move" (Best) 5:54
3."The Masquerade Is Over" (Magidson, Wrubel) 5:54
4."Play Ray" (Donaldson) 5:32
5."Autumn Nocturne" (Gannon, Myrow) 4:55
6."Callin' All Cats" (Donaldson) 5:15
Released:1958
Recorded:July 28, 1958
Van Gelder Studio, Hackensack, NJ
Genre:Jazz
Label:Blue Note Records
Producer:Alfred Lion
Recorded:July 28, 1958
Van Gelder Studio, Hackensack, NJ
Genre:Jazz
Label:Blue Note Records
Producer:Alfred Lion
アルバム・ストーリー
ソニー・クラークのために用意されていた「1592」は、アルパムそのものが未発表に終わることによって欠番となる。したがって「1592」「1593」とルー・ドナルドソンのアルバムがつづく。だが2枚連続して発売されたわけではない。ブルーノートにおいては決して珍しいことではない。録音順と番号順がときに一致しないのは、そのためだ。
もちろんアルフレッド・ライオンが意図してそうなったものもあれば、そうでないものもある。ドナルドソンの2枚の場合は、偶然の結果にすぎない。それはまた、ライオンがある時点ソニー・クラークのアルパムを予定どおり「1592」で発売する意思があったことを物語る。
「1591」でドナルドソンは”発進” したが、演奏そのものに大きな変化があったわけではない。むしろ、それ以前のスタイルをさらに徹底させたように映る。そしてそれはどこを切ってもドナルドソンのジャズであり、スタイルとしては依然ハード・パップだ。ドナルドソンの”発進” は、この「1593」からはじまる。編成はドナルドソンのアルト・サックス一本にリズム・セクション、そこにレイ・パレットのコンガ、が加わる。演奏はハード・パップを基本に、よりソウルフルに、よりファンキーに「意図的に」くりひろげられる。
やがてこのスタイルが、その後のドナルドソンが広く人気を集める要因となる。ポイントは、おそらくはジミー・スミスだ。スミスのレコーディングで何度となく共演を重ねてきたドナルドソン、あるいは両者が共演する場をつくったアルフレッド・ライオンは、スミスとの演奏のなかにドナルドソンの新たな可能性を見出す。それを証明するのが、4000番台に入ってからのドナルドソンのリーダー・アルバムだ。ハーマン・フォスター、ジーン・ハリス、ホレス・パーランといった「ソウルフル」な ピアニストを起用した後、ついにキーボードの座にオルガン奏者が座る。ベイビー・フェイス・ウィレット、ジョン・パットン、ロニー・スミス、チャールズ・アーランド。はてしなくつづくオルガン奏者のリストのトップに位置するのが、ジミー・スミスだ。そして彼らはスミスより若く、ドナルドソンに新しいソウルを注入する。オルガンだがスミスでなかったがゆえに”ルー、発進す”。























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