2015年12月20日日曜日

『A Night at Birdland Vol. 2』BLP 1522















Tracklist
1. "Wee Dot"     J.J. Johnson, Leo Parker 7:19
2. "If I Had You" (Originally released on A Night at Birdland Vol. 3 [BLP 5039]) Jimmy Campbell and Reg Connelly Ted Shapiro 3:31
3. "Quicksilver [alternate master]" (previously unreleased)   Horace Silver 8:46
Side 2
4. "Now's the Time" (Originally released on A Night at Birdland Vol. 3 [BLP 5039])   Charlie Parker 9:02
5. "Confirmation" (Originally released on A Night at Birdland Vol. 3 [BLP 5039])  

Live album by Art Blakey
Released:October 1954 (10")
Mid December 1956 (12")[1]
Recorded:February 21, 1954
Birdland, New York City
Genre:Jazz
Length:22:58
Label:Blue Note Records BLP 5038
Producer:Alfred Lion

アルバム・ストーリー
チャーリー・パーカーはその若いトランペッター のことを忘れてはいなかった。1951年の夏、たった一週間しか共演しなかったトランペッターは、天才"バード"に強烈な印象を残していた。
ブレイキーがフィラデルフィに行くと聞いたパーカーは、こう言った。「おい、トランペツターは連れていかなくていいぜ。あそこにはものすごいペット吹きがいる。そいつを使え。名前?たしかクリフォード・ブラウンとかいったな」
プレイキーがフィラデルフィアのクラブ『ブルーノート』の楽屋に入ろうとすると、戸口で「パーカーをまいらせた」若いトランペッターが待っていた。「いま田舎から出てきたばっかりのようにみえた。純朴な青年であることはすぐにわかった。トランペットはボロポロだった。
だが彼はその"ボロボロ"で信じられないような演奏をした」(ブレイキー)
この二枚のアルバムでは、そのクリフォード・ブラウンが「信じられないような演奏」をくりひろげる。そしてルルー・ドナルドソンが負けじと熱いブロウで応酬し、カーリー・ラッセルがグルーヴを間断なく送り込む。
ホレス・シルヴァー が疾走し、ファンクとソウルを注ぎ込む。
背後でプレイキーがトレードマークである"ドアのノック" をくり返す(一例。《クイックシルヴァー》の別テイク、0分22秒、0分50秒〉。
だが、すべてがすべて偶然の結果ではなかった。ライオンはライヴ・レコーディングを思い立つやバンドを2週間『パードランド』に出演させ、十分に「本番という名のリハーサル」を積むことを提案する。賭けにも似たライヴ・レコーディングがわずか一夜しか行なわれなかったた事実は、ライオンの確信が絶対的なものであったことを示す。

歴史は夜、ほんとうに「つくられた」 当夜『パードランド』にいたジャズ評論家アイラ・ギ卜ラーの回想。「それはすごい演奏だっ た。客はみんな熱狂していた。ホレスがブルースを弾きはじめたときだった。パーに立っていた男が妙なアクセントで"r" を転がしながら興奮した言葉を発しているのが聞こえた。その男はこう言っていた。"Yeah,dot's fenky, cherchy grroovy," ドイツ人のあの男、アルフレッド・ライオンだった」


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